「60〜70年代自分好みの音楽史」

「TRESPASS(侵入)

『ジェネシス(Genesis)』

1970にリリースされたジェネシスの2ndアルバム「TRESPASS(侵入)」ジェネシス黎明期の一枚です。

プログレッシブ·ロックとしての完成度はやや低く、どこか荒削りな部分も残っています。又当時の評価、人気、売上も決して芳しいものではありませんでした。

しかしフォークロックからの脱皮を図る「変革期」の作品と見ると、非常に味わい深い作品です。手探りでプログレッシブ·ロックの扉を開こうとする中で各メンバーの持ち味や個性は光っています。

「TRESPASS(侵入)」と言うタイトルを『許されざる侵入』と解釈して見ると、人間や不可解な出来事が不可侵領域へ踏み込むことによる『摩擦』こそが、このアルバムのテーマのように思えてきます。

このアルバム完成後ギタリストのアンソニー·フィリップスが体調不良によりグループを離れ、又ドラマーの交代も重なりバンドは大きな転換期を迎えますが、スティーヴ·ハケットやフィル·コリンズの加入により、更にレベルの高いプログレッシブ·バンドへと進化しました。その土台を築いたのがこのアルバムだと思います。 ・Looking For Someone ・White Mountain ・Visions Of Angels ・Stagnation ・Dusk ・The Knife 全6曲

TRESPASSから漂うのは気品ある英国の伝統と哀愁だけではなく、ラスト曲「The Knife」。後にライブの定番となっていく名曲ですがハケットとコリンズの加入によって、さらに重厚でダイナミックなサウンドへと変貌を遂げます。この曲はぜひライブ盤で聴いてほしい一曲です。      

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※ヘッドホンで聴くのがおすすめです。

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