「60〜70年代自分好みの音楽史」

『ニーナ·シモン』

【Here Comes The Sun】

「ニーナ·シモンの音楽性を語る」となると正直なところ音楽リスナーとしては少し肩身が狭い思いがします。

なぜなら、私が彼女レコードとして所有しているのは今回ご紹介する「Here Comes The Sun」の一枚だけだからです。

彼女の熱烈なファンの方々がたくさんおられる中でたった一枚のアルバムで彼女を語ることなど到底出来ません。ですがこのアルバムは「私に計り知れない勇気を与えてくれた大切な一枚」としてどうしてもこのブログに残しておきたいのです。

当時ラジオでこのアルバムのことを知りレコード店で手に入れ、何の違和感もなくニーナ·シモンの世界に引き込まれたのを思い出します。

このアーティストを一言で表すのは本当に困難です。どんな形容詞を持って来てもシックリとこない。それほど迄に特異、稀な存在感があります。 

⑴独特のピアノ演奏力                                        ⑵唯一無二の力強い歌唱力                     ⑶原曲を自分の世界へと引き込むアレンジ力 そして彼女の音楽から溢れ出てくるあの「オーラ」はいったい何なのか。

聴き始めも今もこの力強い歌声と存在感に優しく、力強く包み込まれています。

全8曲で構成された本作品は冒頭の「ジョージ·ハリソン」の「Here Comes The Sun」から                         •Just Like A Woman

•O–o-h Child

•Mr.Bojangles

•New World Coming

•Angel of The Morning

•How Long Must I Wander

そしてアルバムのラストを飾るのが「フランク·シナトラ」で有名な『My Way』です。

『MyWay』と言えば人生の過去を静かに振り返るような重厚なバラードのイメージですが、ニーナ·シモンのバージョンは違います。この曲が彼女の手にかかると「アップテンポなナンバー」へと変わるのです…【落ち込んでいる暇なんてないよ!】…そう言って後からポンと力強く背中を押されているような情熱的なアレンジ。                今もこの曲を聴くたびに、心の奥からフツフツと勇気が湧いてきます。

この一枚だけでニーナ·シモンの全貌を語ることは出来ません。それでも70年代に出会い、今なお自分を勇気づけてくれるこの名盤は、私にとってかけがえのない一枚です。

「最近少し落ち込んでいるな」と感じていたらこのニーナ·シモンの『Here Comes The Sun』を聴かれることをオススメします。                        

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