70年代裏名盤

Al·Kooper

アル·クーパー『早すぎた自叙伝』

1972年から73年頃にかけてのことだった。裕福な友達に借りて出会ったのがこの『早すぎた自叙伝』だった(笑)。クーパーが老人に扮したジャケットだが、当時は気にも留めなかったことを覚えている。

70年代初頭のロックシーンは世界中が新しい試みを競っていた時代だったから、この程度のジャケットやビジュアルは普通に転がっていた。長年ビートルズを聴き親しんてきた自分にとって、このアルバムのサウンドはごく自然に受け入れられたと思う。

前作『New York City』ほどの感動はなかったが「ボブ·ディラン(THE Man In Me) 「ジミー·クリフ(Please Tell Me Why) スモーキー·ロビンソン(Swept For You Baby)等のアレンジは実に良くまとまっている。

ただアルバム全体としてコンセプトに統一感がないためチグハグな印象は否めない。アルバムタイトルとアルバム表紙の図柄に合う曲は一曲目とラスト曲しかない。

しかしそれらも含めて「アル·クーパーらしい」と言えばまさにその通りではないだろうか。

『Easy Does It』や『You Never Know Who Your Friends Are』等を振り返っても彼のアルバムは多様なジャンルを詰め込んだ「ごった煮」スタイルなのだから。しかしそれも含めて楽曲一つひとつのクオリティやアレンジは実に素晴らしい魅力に溢れている。

巷ではこのアルバムの評価は概ね高くはないが、ともあれアルバムの評価は「聴き終えた本人が答えを出すものだろう。巷の評価がどうであれ これは『評価されない名盤だ』と思う。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です